はじめに知っといていただきたいこと。
非常時用のサーバは、
ふだんメインのサーバの中味をずーっとリアルタイムでコピーしてるけど、
その反対はないということです。
あなたが非常時用のサーバにデータを入力しても、
それはメインのサーバには入りません。
それどころか、
メインのサーバに入力されたデータが
どんどん上書きで非常時用サーバにコピーされるので、
非常時用に入力されたデータは消されてしまいます。
なので、
勝手な判断で非常時用サーバにログインするのは絶対にやめてください。
現場がパニックに陥ります。
電車でも飛行機でも、
正常に運転されているときに勝手に非常口を開けてはいけません。
それと同じなんです。
注意!!──指示があるまで使用しないでください
非常時用のサーバは、
指示があるまでログインしてはいけません。
ログインできないようになってますけど、
なにかの手違いでログインできてしまったとしても、
操作を続けてはいけません。
本部(上司)もしくはエムトーンから、
>非常時用サーバに切り替えてください!
という指示があったときは、
すみやかにログイン先を変更してください。
非常時用のサーバ──シャドウサーバといいます──には、
本番用のメインサーバのデータが常にコピーされていますので、
万が一メインサーバ側にトラブルが起こったときでも、
シャドウサーバに切り替えさえできれば
それまでのデータをそっくりそのまま引き継ぎますから、
業務に支障を来すことはないはずです。
しかし、
この非常時用サーバが正しく稼働するためには、
メインサーバが確実に停止していなければならないのです。
電車でも飛行機でも、
正常に運転されているときに勝手に非常口を開けてはいけません。
まだ動いているのに非常口を開けて脱出しようとしたら
大ケガしますよね。
それと同じなんです。
本番用のメインサーバの障害であると判定され、
そちらが完全に停止したことが確認された場合、
本部(上司)またはエムトーンから連絡が入ります。
それを待ってください。
「エムウェブ」は、
インターネットを介して、
オフィスやお店や工場、自宅や出張先からサーバというものに接続して、
そこに入っているプログラムを使えるようにしたサービスです。
だから、
インターネットにつながってさえいれば、
どこからでもスマホやタブレットで使うことができるんですが、
逆にいえば、
インターネットにつなぐことができなければ、
ぜんぜん使えなくなってしまうシステムなのです。
サーバ側にトラブルが起こると、
利用者全員がエムウェブにつなぐことができなくなります。
>自分の店ではシステムが使えなくなってるけど、
>他の店はだいじょうぶって言ってる。
‥‥ということでしたら、
それはサーバ側の問題ではありません。
こういう場合はきっと、
スマホからでもサーバにはつながるはずです。
試しに、
Yahoo!やGoogleのページが開くかどうかやってみてください。
利用者側のネット環境に障害がある場合は、
エムウェブにつながらないだけでなく、
どこにもつなぐことができませんので。
いったん使いはじめたら‥‥
本部(上司)もしくはエムトーンから、
>非常時用サーバに切り替えてください!
という指示があり、
ログイン先を非常時用サーバに変更したら、
こんどは自分の勝手な判断で元のメインサーバに戻してはいけません。
戻ってログインできないようになってるはずですけど、
なにかの手違いでログインできてしまったとしても、
操作を続けてはいけません。
先ほども言いましたが、
非常時用のシャドウサーバは、
常に平常時のメインサーバの中味をコピーしています。
しかしその逆はないのです。
シャドウサーバの中味を、
きちんとメインサーバに戻さずに、
ばらばらにメインサーバが使われてしまいますと、
シャドウサーバが中途はんぱにメインサーバのデータをコピーしてしまい、
メインに入るデータやシャドウに入るデータ、
シャドウにいったん入ったけどメインからの上書きコピーで消されてしまうデータ‥‥
とか、
もうしっちゃかめっちゃかでわけがわからない状態になってしまいます。
こうなるともう復旧不能のパニックです。
またもや電車や飛行機の例になりますが、
電気系統お障害で出火の危険性があるから非常停止したわけです。
たとえサイフを忘れてきたとしても、
そこにのこのこ戻っていってはいけません。
爆発したら命を落とすことにもなりかねません。
やや過激なたとえですけど、
理屈はそれと同じなんです。
ですから、
いったん非常時用サーバを使いはじめたら、
本部(上司)もしくはエムトーンから次の指示が来るまでは、
そのままそのシャドウサーバを使い続けてください。